お囃子について
お囃子曲は、町内によっても年によっても違います。六つの 山車全部曲が違うわけです。通りばやし、戻りばやし、待ちばやし、練り ばやしなどがあります。初めて通る道は「通りばやし」、同じ道を帰る時
は「戻りばやし」というような具合に演奏曲を変えます。
囃子方の練習は、早い地区では春休み後半からはじめます。
地区により、永代ばやしといって毎回当番の年に同じ曲目を演奏 するところがあります。この場合、囃方は、その町内の人が担当するよう です。普通囃子方は、趣味などで笛三味線を習った素人が頼まれて乗っ たりします。三国町の人の場合もあれば他町の人のこともあります。
最近の事情は分かりませんが、以前は囃子方として、小学生の子供達約六人と、笛方が二人から四、五人、三 味線方が約二人乗ります。笛方、三味線方は大抵大人です。
通り囃子
山車が初めて通る道で演奏されます。お囃子のテンポもゆっくりで、山車が通ってゆく優雅な印象を与えます。太鼓は小太鼓だけを使用します。
もどり囃子
山車が2度目に通る道で演奏されます。大太鼓と小太鼓を使い、テンポの早い曲が奏でられます。
待ち囃子
山車が止まっている時や、休憩の際に演奏されます。
ねり囃子
山車が自分の町内に近くなると演奏されます。気分を盛り上げるため、テンポの早い曲が使われます。子どもたちの叩き方も細かく、複雑になります。
1996/04/26