バチ選びに関しては様々な考え方があると思います。あくまでも一つの考えとして参考にしてください。
撥のチョイス
太鼓の種類や大きさによって材質も大きさも違います。 音色や感触や重量感の好みの違いも有る。
私の一般的な選択方法は、太鼓の皮の寿命を第一に考えます。 堅い撥や必要以上に重い撥は使わない様にしています。
フチ打ちも日本人は大好きなので、やってしまうのですが、あれは太鼓に良くない。
樫撥でやると音はいいのですが、フチが欠けるのは時間の問題です。
太鼓の胴より柔らかいものなら撥がへこみますが....。
こうなってしまうと修理方法にはフチの部分に接ぎ木(埋め込み)するか、胴を何cmか短く切ってしまう以外に方法はないようです。
太鼓と撥では、撥のほうが安いですから撥は割れても仕方ないと思っています。 割れない様に打つ方法も有りますけれど。
材質別(簡単な説明)
■ 桧*・アテビは軽くて大太鼓の撥にはいいと思います。
特に木曽桧の正目物はかなり高価ですが快適な使い心地です。
桧は音色や音量も大太鼓の要求には最適でしょう。
アテビは軽いのですが若干軟らかいかもしれませんね。
■大太鼓に楓*を使われる方もいらっしゃいますが、かなり高価なものが多いようです。
プロ指向なのでしょう。
■コスト&パフォーマンスでお勧めは朴*です。
軽くて柔らかい材質で音色もクリア。
難点は木目で裂ける事が多く、耐久力がない。思いっきり振り切るような打ち方には耐えられない事ですね。
■カチっとした音を要求するなら、樫*撥かと思います。
樫撥は重く堅いので、腕や手のひらに負担は掛かります。
短時間の演奏には音も大きく出るので快適なんですが、長時間演奏には辛い面があります。
タイヤ叩いて練習する場合は、耐久力もあるのでこれがいいかもしれません。ちなみに、根性もつきます(笑)
サイズ
■ 太さ
太鼓の直径によって使い分けるのがいいかと思います。直径の小さいものを太い撥で叩くと太鼓に負担が掛かります。 希望の音量と相談してみましょう。
細いものは軽い音を狙えますし、太いものは重い音とか大音量を望めます。
■ 長さ
長いほうが、振った時の反動が強く付きますから大きな音がでます。
しかし、その分腕に負担が大きくなる。短すぎると音量が足らない。
これは腕の長さによっても違いが出て来ます。
撥選びには時間もお金も掛かります。
どんな大きさのどんな太鼓をどうゆう風に叩くのかで何通りも撥のチョイスがあります。
身近な人が持っているものを借りて叩いてみるのもいいかもしれません。
長さに迷ったら、長めのものを買って少しずつ切ればいいのです。
太さに迷ったら少しずつカンナで削ることもいいかと思います。
いずれにせよ、太鼓と相談しながらじっくり決めてみて下さい。
なかなか一回では決まらない物です。
By YOGY
麺棒?
値段も1本400円くらい。ホームセンター、業務用の調理器具や 食材を売っている、いわゆる卸問屋系の販売店で。
材質、サイズとも問題なく、いい感じなのですが、ちょっと注意! まず、1本ずつ使うことを前提に作っているので、微妙に太さや重さが 違います。太さはカンナで削って調節できますが、重さがアンバランスだと 叩くのに不向きですから、手に持ってみて同じ重さのを2本選びましょう。
それと、バチ先の角取りをしてありますが、これがまたものによって 見事にバラバラです。叩く前にカンナややすりで調整しましょう。
ホームセンターには練習用のバチに使えそうなものが有りそうですね Kuni
みんなの掲示板より
*注
■撥:(ばち)
■桧:(ひのき)。ひのき科の常緑高木。材はきめが細かく、光沢があり、耐水性が強いため、建築に用いるほか、用途が広い。
■楓:(かえで)。カエデ科の落葉高木。葉は手のひらのような形で、秋に美しく紅葉するものが多い。材は家具・細工物に使う。もみじ。
■朴:(ほお)
■樫:(かし)。ぶな科の常緑高木。実はどんぐり。材はかたく、器具をつくるのに用いる。
Since1999/07/22